2018年11月4日
ワークショップ「あそびから始めよう―カッティングシート」
連日、これ以上ないというくらいの快晴。
最高のお天気で迎えたワークショップ第二弾です。
札幌は、もう間も無く初雪でしょうか。雪虫が舞っている中、芸術の森には今のうちに太陽の下で楽しもうという方が次々と訪れていました。
今日のワークショップは、美術館内の展示室へ向かう通路ガラス面に設置した作品「ふわふわ」と同素材、カッティングシート(透過性のIROMIZUというシリーズ)をメインに使用します。
「ふわふわ」は、すりガラスのような半透明の白いカッティングシートを切り抜いた作品ですが、特に、晴れた日の午前中は、差し込む光と影が美しいです。
五十嵐が、「建築の外観にも微妙な見え方の変化をもたらせたかった」と話すガラス面の作品で、屋外からであれば、休館日にもご覧いただけます。
この↓写真でも、池の向こうの建物のガラス面にちらりと見えています。
さて、WS会場では、作品制作でもご協力いただいた中川ケミカルさんにご提供いただいたカッティングシートを並べ、参加者の方々をお迎えしました。
「実は、僕も今日がはじめてなんです。初挑戦を楽しみましょう」と声をかけた五十嵐本人も一緒に、好きな色のカッティングシートを選び、早速、チョキチョキ。
VISION GLASSという耐熱性のガラス器に、切ったシートを貼っていきます。
ストレートの形状のシンプルな器は、理化学ガラスメーカーが作るグラスで直火もOK。キャンドルフォルダーとしての使用も安心です。(もちろん、カッティングシートに直火は不可ですが、キャンドルの熱が伝わる程度は問題ないそうです。)
専用のガラス製の蓋(こちらは非耐熱)をかぶせ、窓辺で小物入れとして使ってもいいかもしれません。
シート貼りは細かな作業。空気が入ってしまったり、薄いシートが伸びてしまったりと、難しいはずなのですが、こんなに上手に貼っていらっしゃる方もいらっしゃいました。
(こちらはIROMIZUシリーズとは別のカッティングシートです。)
抽象形にされる方がいれば、樹々をイメージした世界を制作をされる方も。
幼児からご年配の方まで、今日も年齢層は幅広かったのですが、それぞれ笑顔で作っていらっしゃる様子は、見ているだけでほっこりします。
カッティングシートって、何に使うの?どこで売ってるの?という質問も。
そんなみなさんには、中川ケミカルさんからいただたCSデザイン賞の小冊子をお持ち帰りいただきました。
展覧会場で展示中の五十嵐デザインの「CSトロフィ」も、また違った目でご覧いただけたのではないかと思います。
最後は、工房の窓辺に作品を並べ、わー、きれい、すてき、楽しかった〜!と記念撮影。
今回の展覧会に関連した二日間のワークショップは、両日ともに15名限定。申し込み開始後、あっという間に定員に達してしまったとのこと。キャンセル待ちをしてくださった方、ご期待に添えず、申し訳ありませんでした。
またいつの日か、こんな楽しいワークショップが開催できればと思いました。
文・写真:羽田麻子