BLOG: Work in progress

2018年8月6日

展覧会には、過去のデザイン作品も展示されます。
美術館の担当学芸員の方が、これまで何度か足を運び調査しセレクトされた作品を、ここ数日で丁寧に梱包し、フェリーに積み込み札幌へ。
まずは、図録用の撮影が予定されています。

五十嵐のデザイン作品の多くを所蔵されていている竹尾アーカイヴズさんからお借りするものが多いのですが、保管先の湾岸物流センターでは、事前に倉庫から作品を出して並べ、木箱のビスを外し開封しやすいように完璧な準備をしてくださっており、おかげで、作業はとてもスムースに進行していました。

竹尾アーカイヴズさんの多大なるご協力に大感謝です。

アルファベット彫刻やプロダクト製品はじめ、もちろんポスターなどグラフィックデザインの作品も、展覧会にて、ぜひ実物をご覧いただきたいと思います。


例えば、CSデザイン賞のトロフィは、木箱の中に収まっているとこんな形ですが、

動かすと、CからSになります。

日本国内にカッティングシートが登場しはじめた1982年当時、世の中に溢れるカッティングシートのデザイン向上を目指し中川ケミカルさんが設立された「CSデザイン賞」は、36年を経た現在まで、大賞受賞者にこのトロフィを贈呈されています。

長年にわたって五十嵐デザインを大切にしてくださっている中川ケミカルさんから、今回は特別に保管用のトロフィをお借りし、展覧会では、CとSの両方をご覧いただける展示になる予定です。

文・写真:羽田麻子(CSトロフィのCからSの様子の写真:目羅勝)